看護師と患者の感染予防のために、季節ごとに行われているのが予防接種だ。
予防接種は、冬に流行が爆発しやすいインフルエンザの予防のために行われることが多い。また、麻疹や水痘、風疹などの感染症対策として、抗体検査の結果を受けた接種も検討される。

特に医療従事者である看護師は、毎年のインフルエンザ予防接種、麻疹や水痘、風疹、流行性耳下腺炎などの流行性感染症対策として、予防接種を行うことが推奨されている。
予防接種の目的は、はやり病の感染が拡大するのを防止するためだ。例えば看護師がインフルエンザに感染してしまうと、看護師が処置した患者にもインフルエンザの感染が広がってしまう恐れがある。
患者は病気を患っているため、一般の人よりも抵抗力が弱い。患者が重症化してしまわないよう、抵抗力が弱い患者を守るためにも、看護師などの医療従事者や、入院中の患者などが予防接種をする意義がある。

インフルエンザなどの感染症は、目で見えるものではない。血液や体液を目で見たところで、感染症になっているかどうかを判別することはできない。
そのため、見えないものからの感染を防ぐことを目的に、予防接種をするという選択肢がある。ワクチンの予防接種を行うことで、感染症の発症を防ぎ、抵抗力が弱い患者が重症になることを事前に防ぐことができる。
患者と触れ合う機会が多い看護師は、自分には十分に抵抗力があると感じていても、患者に感染を広げないために、予防接種を積極的に受ける必要があるだろう。